SNS分析でみる『18歳選挙権導入後はじめての選挙を終えて』(ちょいみる分析)
本日のちょいみる分析は、前回のちょいみる分析でお届けした『18歳選挙権』導入から初の選挙となった参議院選後のNewsPicksでの反響をSNS分析チームからお送りしたいと思います。
18、19歳投票率45.45%は低調?大健闘?
まず、今回分析対象とした記事はこちらです。(※画像クリックで記事ページへジャンプ)
このニュース記事へコメントした U-25(24歳以下)のピッカー(ユーザー)は以下のとおり。※7/13取得時点
NewsPicks会員のうち18~24歳は13%ということなので、ここではきちんと意見をコメントしている若者が多いことがうかがえます。
前回のちょいみる分析『18歳選挙権』ではU-25が22.6%だったので、コメント比率はほぼ変わりません。
さてさて、1945年に「25歳以上の男子」から「20歳以上の男女」となり、年齢引き下げと女性の参政権が認められて以来、70年ぶりということもあり、世の中では「選挙前だけのお祭り騒ぎに終わるんじゃないの?」といった声も囁かれた今回の参議院選でしたが、結果はこのようになりました。
このニュース記事では「高投票率には結びつかなかった」としていますが、コメントの中では「18、19歳健闘」という意見が散見されました。
この数字、みなさんはどう感じられますか?
意欲の足をひっぱる住民票問題
続いてコメントランキングです。
1位は「住民票問題」でした。
コメントの中では、4位にランクインしている「18歳と19歳の投票率差」を受け、その要因として「18歳はおおむね高校生だが、19歳は大学生が主で実家を離れて暮らしている人が多い」という仮説が立ち、実際に「住民票が実家にあるため、遠方の実家に帰省して投票することはできなかった」とするコメントがありました。
「投票に行かなかった」という7人のうち、この「住民票問題」を理由に挙げた人は5人で、「投票に行かなかった」と答えたU-25全員がこれを理由としていました。
住民票を移せばいいじゃないか!
ここで浮上する「住民票を移せばいいじゃないか!」という意見、実は実家を離れた19歳が住民票を移さないのにはおおまかにふたつの理由がありました。
ひとつめは「住民票の移動が義務ではないケース」の存在。
例えば「1年以内に実家に戻ると決めている」「定期的に帰省していて、就学中の住居はあくまで仮住まい、生活の拠点を実家としている」というものです。
これがそもそも「住民票を移さなくていい」とするベースになっています。
そしてふたつめ、「現住所で開催される成人式に参加する原則」。
自治体によっては住民票がその自治体になくても参加を認めるケースがあるようですが、例外なく認めないというところもあります。
このため、「地元の成人式に参加したい人は住民票を移さない」のがデフォルトとなっているようです。
不在者投票すればいいじゃないか!
また、「不在者投票すればいいじゃないか!」についても、「手続きがめんどう」というコメントを元に調べたところ、総務省や自治体のHPの案内を見る限り、手続き方法がわかりにくいためめんどうに感じることが判明しました。
そもそも選挙権を持つこと自体が初体験の上、適切なアナウンスがあるわけでもない状況で、はじめて投票に参加する若者たちにはハードルが高いかもしれません。
不在者投票については、「NAVERまとめ」にわかりやすく掲載されていたのでご参考までに。
☞遠隔地から不在者投票するための簡単3ステップ[具体的なやり方・方法]
ちょいみるアンケート
今回は投票結果記事をチョイスしたため、投票率や投票にまつわる問題点について言及するコメントが多くを占めましたが、「選挙教育」についても引き続き多くの声が集まりました。
若者のみならず、選挙にいまだ参加されていない人が選挙に行くようになるまでには、まず興味を持ち、理解をし、参加したくならなければ!
ということでアンケートのお題はこちら。
この問いに対して、選挙に興味が沸く、重要性が理解できる、参加したくなる、そんな答えを教えてください。
ぜひご参加のほどよろしくお願いいたします。(※アンケートは閉め切りました)
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