まちに溶け込む未来技術 ~次世代モビリティがアップデートする暮らし~
2020年12月9日、Fujisawaサスティナブル・スマートタウンにて、パナソニック株式会社による「小型低速ロボット」の住宅街向け配送サービス実証実験の説明会が開催されました。
FPRC(Future Perspective Research )では、「技術変化」や「社会・産業の変化」「ライフスタイル・価値観の変化」など、未来の変化を常に捉え、マンスリーレポートなどトピックスの配信を行っています。
今回は、「低速自動運転」という未来社会の技術を実際に目で見て取材してきましたので、こちらに報告します。
暮らしをアップデートして人の生活を豊かにしていく
パナソニックはエリアモビリティ分野において、すでに大阪門真の工場で自動運転の実証実験を重ねたという。今回は工場から住宅街にフィールドを移し、先進的な都市と知られる藤沢市のサスティナブル・スマートタウンにて実証を行うと発表があった。
お披露目された自動配送ロボットは、実証実験での最大時速は4キロに設定されており、公道を走るということでは日本初。道路交通法上は、「原動機付自転車」の扱いになっているという。このような新しい技術に対しては、法律が後から追い付いていくことになるだろう。
今フェーズの実証実験での横断歩道を横断する際の運用については、上写真の管制センターに切り替え安全を確認してから、横断指示を出す仕組みになっている。実証実験のフェーズが進行するに従い、省人化できるように取り組んでいくようだ。
実際に動作は、最大時速4キロでゆっくりではあるものの、非常にスムーズであった。タイヤの前輪には電動車いすで使われている「全方位タイヤ」が採用されており、右左折も非常にきびきびしている。
パナソニックの担当者は、地域に愛着を持ってもらうためにデザインにも工夫を凝らしたと話し、前面が顔に見えるデザインとなっている。よく見ると、眉毛の角度も動作によって変化する(走行中は眉が上がり、停止中は下がる)
自社工場内など限られた場の実証レベルであった自動配達ロボットも、とうとう街に出て実証を行うフェーズに入った。
スマートフォンから商品を購入し、ロボットが自動で買い回りをして自宅に届けてくれる未来も近く、パナソニックが目指す「暮らしをアップデートして人の暮らしを豊かにしていく」未来が垣間見えた。
Yoshida
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