c-05 : 関係人口の重要性の高まり

関係人口とは?

関係人口とは、「定住人口」でも観光に来る「交流人口」でもない、地域や地域の人々と多様に関わる人々のことを指す。

過疎化の進展を背景に、地域を成り立たせる基盤や手法についての議論が盛んになっている。定住者の獲得だけでなく、その予備軍となったり、地域の魅力を対外的に発信してくれる非定住の関与者を増やすことが試みられている。

ふるさと納税やデジタル住民票などを活用し、関係人口を増やす試みが更に活発になることが考えられる。また、関係人口の増加に寄与するために、マッチングサービスや金融サービス、ロールモデルとなる人から経験談を聞くことができるサービスやNFTを使った施策も登場する。

予想される未来社会の変化

  1. 地方創生や地域活性化の主要な担い手として関係人口が位置づけられる
  2. デジタル技術を活用した遠隔からの地域参画が一般化する
  3. 地域固有の文化や伝統の継承者として関係人口の役割が重要視される
  4. 災害時や緊急時の支援ネットワークとして関係人口が機能する
  5. 関係人口を基盤とした新たな経済圏(関係経済圏)が形成される

予想される社会的な影響

・過疎化を背景に地方を成り立たせる基盤や手法についての議論が盛んになっている

・定住者の獲得だけでなく、その予備軍となったり、地域の魅力を対外的に発信してくれる非定住の関与者を増やすことが試みられている

トレンド

tent /転人

出典:PR TIMES『関係人口のロールモデルを可視化!“世界中のツテとホンネが手に入る”メンターマッチングサービス、「tent /転人」β版をリリース』

BITES Inc.は“好きなトコロで生きていく” ための、世界中のツテとホンネが手に入る、メンターマッチングサービス「tent /転人」のβ版をリリース。

移住や二拠点生活、ワーケーション、アドレスホッピングなどに興味・関心のある人が、それらの経験者に、ビデオ通話で、マンツーマンで、経験談を聞くことができる。逆に、話しを聞きたい人を募り、自らの経験を収益化することも可能。

“移動多様性”を広げることで、関係人口の創出・拡大を促進する。

西川町デジタルトレーディングカードNFTプロジェクト

出典:PR TIMES『山形県西川町、3月31日「山菜の日」に西川町デジタルトレカNFT第二弾となる山菜トレカNFTをランダム販売!NFTマーケットのHEXA(ヘキサ)』

メディアエクイティと東武トップツアーズは日本最大級のNFTマーケット「HEXA(ヘキサ)」において、山形県西川町デジタルトレーディングカードNFT(トレカNFT)プロジェクトを支援している。

クレジットカード決済でPCスマホから簡単にNFTを購入でき、仮想通貨やウォレットは一切不要で、すぐにNFTを購入したり、売却したり、発行できる。

山形県西川町のデジタルトレカNFT第二弾では、山菜トレカNFTを1枚1,000円にてランダム販売を実施。

トレカNFT第二弾の山菜トレカNFTについては、そのデザインが一般に募集され、選定されたデザインについて、デジタル住民票NFTを保有するデジタル住民によるDAO投票によってレア度が決定している。

また、山菜トレカNFTを2025/3/31までに全15種すべてをコンプリート保有頂いた状態で西川町に訪問すると町長から感謝状も授与される。

次世代クレジットカード「Nudge(ナッジ)」で北海道東川町のまちづくりを応援

出典:PR TIMES『次世代クレジットカード「Nudge(ナッジ)」に北海道東川町のまちづくりを応援できるクラブが誕生!』

ナッジは次世代クレジットカード「Nudge」にて、北海道上川郡東川町のクラブ『写真文化首都「写真の町」東川町』を開設。

このクラブでは、ナッジカードを利用することで、その利用額の一部が東川町のまちづくりに活用される。

さらに、クラブ会員は、ナッジカードの利用額に応じて、東川町の魅力を体験できるさまざまな限定特典を受けることができる。


・地方では人口減少や高齢化により、地域の担い手不足が深刻になっている。「定住人口」でも観光に来る「交流人口」でもない、地域や地域の人々と多様に関わる「関係人口」が中心となって、これからの地域の担い手となることが期待される

出典:関係人口ポータルサイト

・2014年の世論調査では、農山漁村地域への定住願望がある都市居住者は全体で31.6%おり、2009年度の調査結果(20.6%)を大きく上回った。
地方移住を志向する若者が増加していると考えられ、多拠点生活者の増加も各地の関係人口を増加させると考えられる

・自治体の地方創生施策においても関係人口が重要視されており、拡大に向けた取組みが行われている

・総務省は「会計人口創出・拡大事業」によって、関係人口の継続的な協働事業や、関係人口を含めた地域活性化を行っている地方公共団体へ、支援を行っている。令和2年度の採択団体は25団体である

・奈良県下北山村では、学生団体が地域の空き家改修事業を行っている。
この空き家を拠点とし、課題である特産品の生産者高齢化を解決するため、生産体験ツアーや都市部での販売プロモーションなどを行っている

出典:関係人口ポータルサイト

・北海道では、企業が親子のワーケーションを推進したり、地元のイベントへ協賛をしたりしている。上京した若者が身につけたスキルを地元に還元することが期待されている

・居住が流動化するため、住民票などに代わり存在を証明するサービスが求められる

 

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