マルチパーソナリティとは?
マルチパーソナリティとは、一人の個人が複数の異なる人格やアイデンティティを持ち、状況や場に応じて使い分けることや、オンラインとオフライン、仕事と私生活など、異なる文脈で異なる自己を表現することを指す。
XRによってデジタル空間での自己表現がより多様化したり、AIが個人のデータをもとに状況に応じて最適なパーソナリティを提案したりすることが可能になる。
予想される未来社会の変化
- オンライン・オフライン、仕事・プライベートなど、状況に応じて異なる人格を使い分けることが一般的となる
- 一人一つ以上のアバターを所持し、生活することが標準化する
- 普段と違う自分になりきり、異なる人格を楽しむエンターテイメントサービス流行する
トレンド
インターネット上の誹謗中傷相談に関する弁護士調査
インターネット上の誹謗中傷投稿に対する迅速な対応を求める改正プロバイダ責任制限法が、2024年5月10日に参議院本会議で可決され、成立した。
この改正に関して、弁護士ドットコムが実施した調査によると、登録弁護士の3割以上がインターネット上の誹謗中傷に関する相談件数の増加を実感していることが明らかになった。
自由回答では、弁護士たちが今後の対応の重要性を指摘し、特に新たなタイプの誹謗中傷に対する手続きがまだ確立されていないと懸念を示している。
改正法に対する評価を尋ねたところ、「評価できる」との回答は16.0%、「一定程度は評価できる」との回答は61.3%に達し、約8割がこの改正を評価している。評価する理由としては、プロバイダによる対応が容易になること、削除依頼がしやすくなること、迅速な判断が期待できることなどが挙げられた。
一方、評価しない意見もあり、相手が資力を持たない場合や、事業者が違法性を適切に判断できないことに対する懸念が指摘された。
また、誹謗中傷の被害者が費用をかけて情報開示をしても慰謝料が低いため、費用倒れになる可能性があること、損害賠償を受けられても相手に資力がないため回復が難しいことが問題視されている。こうした状況から、被害回復がより容易に行えるような手続きの簡素化や自動化が求められており、改善の余地は依然として多く残されていることが示されている。
年代別SNSアカウント所持数についての調査
otalabが47都道府県在住の10~60代1,133人を対象に行った「年代別SNSアカウント所持数についての調査」によると、どの年代でも6割以上の人が「一つのSNS内で複数のアカウントを持っている」という結果となった。
20代の複数アカウント所持率が最も高く、20代回答者の96%が複数アカウントを所持していることが分かった。
また、複数アカウントを持つ理由で1番多かったのが「趣味に関する情報収集をしたいため」。次いで「周りの友人に趣味のことについて知られたくなかったため」という回答であった。
一方で、複数のアカウントを使い分けるデメリットとして、「アカウントを使い分けるのが面倒くさくなった」という声が51%もの割合を占める結果となった。
Vme!
HIGHBALL PTE. LTD.は、自分の好きなアバターと声でビデオ通話できる「Vme!」のデスクトップ版をリリース。無料ダウンロードすることでビデオ通話で自分の好きなアバターやAIボイスチェンジャーを活用してオンラインMTGに好きな自分で参加できる。
Vme!には、Vme! for Desktop(デスクトップ版)とVme! for Chrome(Chrome拡張版)があり、今回リリースしたVme! for DesktopではZoomやラインなどのビデオ通話アプリにも対応している。
自分の好きなアバターやモーション(動き)・背景が購入できるVme!ストアもオープンし、Vポイントを購入し好きなアバターをVmeストアで買うことで好きな自分になれる。
・社会環境の変化やコミュニケーションツールの多様化により、ICTが普及する前と後では、人と人の関係の構築方法には大きく違いがあるとされる
関係性の構築・マネジメント方法は多様化しており、状況に応じてその人に最適な方法が選択可能な状況となっている
・兼業・副業化や、オンラインゲームやSNSなどバーチャル上でも人間関係を構築できるようになったことで、様々なコミュニティに所属することが一般化
その場に合わせた、マルチなパーソナリティを使いこなす人も珍しくない
・2020年の新型コロナウイルス流行の影響により、不要不急の外出が制限された。これまでの人間関係を見直す機会となり、関係性のマネジメント方法の多様化を招く結果となった
・特に仕事関係では、多くの企業がテレワークに移行し、職場での人間関係を見直すこととなった
職場の上司や同僚と直接話す機会が減少し、ひどく不安になった人、驚くほど快適になった人など、その状況は人によりまちまちである
・「自分にとって何が大事で、誰とどのように生きていくのか」という問題が改めて提示されている
・Vtuber(バーチャルYouTuber)は2017年末ごろから、急速な盛り上がりを見せている。ドワンゴ、サイバーエージェント、グリーなどがVtuber関連事業をスタートさせた。4年後には市場規模は500億円を超すとの試算もある
・インターネットの世界では、人は自分の好きなキャラクターになることができる。自分のアバターを保持し、理想の自分を自由に作り出し、そのアバターと自分が一体化した状態で楽しむことができる
・ネットワークの匿名性から、リアルとネット空間で異なった発言を行い、楽しむ人々がいる一方、過激な発言も散見される
・KKK(クー・クラックス・クラン)は、黒人、アジア人、ヒスパニック、カトリック、同性愛者等に反対する秘密結社であり、白装束に身を覆って活動しているこれは、ネットで匿名性が担保される状況と似ていると考えられる。匿名性が確保されることにより、人間は普段見せない人格を見せる傾向にある
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