地球規模での人口爆発とは?
特にアフリカや一部のアジア地域で急速な人口増加が続いており、2050年までに世界人口は97億人に達すると予測されている。急速な人口増加に直面する国では、食料安全保障、水資源、エネルギー供給、都市化、雇用、教育など多くの分野で対応が求められる。同時に、先進国では少子高齢化が進行し、人口動態の地域間格差が拡大する。
予想される未来社会の変化
- 食料・水・エネルギー需要が急増する
- 垂直農業や代替タンパク質の開発など、限られた空間での効率的な食料生産技術が発展する
- 難民問題が全地球的な問題となる
- 長期的には、現在は人口が増加している国々においても少子高齢化が社会問題となる
トレンド
人口80億人になった地球 これからどうなるのか?
国連は、2022年11月半ばに世界の人口が80億人に達したと発表した。医療、水質、衛生状態が改善されたおかげで病気の蔓延が減り、世界中で人間の寿命が延びている。肥料や灌漑により農作物の生産量も増え、多くの国で、出生数が死亡者数を大きく上回っている。
しかし、人口増加によって人類が直面する問題は決して小さくはない。海洋汚染や乱獲によって、世界中の海の質が劣化している。開発、農業、林業によって森林やそのほかの自然環境が破壊され、野生生物は驚異的な速さで消滅している。いまだに化石燃料が中心のエネルギー体制は気候変動を引き起こし、生物多様性や食料の安全保障、飲料水や農業用水はかつてないほどの脅威にさらされつつある。
短期的な人口予測に関して、専門家の間で意見の相違はない。国連、米ワシントン大学の研究チーム、そしてオーストリアの研究所はいずれも、今後25年間で世界の人口は90億人を超えるだろうと予測している。
飢餓人口2019年と比較して1億2200万人増加
国連の5つの専門機関が共同で2023年7月に公開した、最新の「世界の食料安全保障と栄養の現状(SOFI)」報告書によると、新型コロナウイルス流行や度重なる気候危機、ウクライナでの戦争を含む各地での紛争の影響で、世界で飢餓に直面している人口は、2019年以降、約1億2200万人増加したことが分かった。もしこの傾向が続けば、2030年までに持続可能な開発目標「飢餓をゼロに」は達成できないだろうと、国連食糧農業機関(FAO)、国際農業開発基金(IFAD)、国連児童基金(UNICEF)、世界保健機関(WHO)、世界食糧計画(WFP)は警告している。
2023年のSOFI報告書によると、2022年に飢餓に直面した人は6億9100万人から7億8300万人で、その中間値は7億3500万人だった。この数は、新型コロナウイルスの流行前の2019年と比較して1億2200万人増加している。2021年から2022年にかけて世界全体の飢餓人口は安定したものの、世界には食料危機が深刻化している地域が多くある。アジアとラテンアメリカでは飢餓が減少した一方、西アジア、カリブ諸国、そしてアフリカの全地域で、2022年も飢餓は増加し続けた。アフリカは依然として最も深刻な影響を受けている地域で、5人に1人が飢餓に直面している。これは世界平均の2倍以上。
Welcome Japan CxO Council
日本社会全体による多様な難民包摂の拡充に向けた中間支援組織Welcome Japanでは日本らしい共生社会の実現と日本経済の持続的な成長の両立の推進に賛同した20名のビジネスリーダーと共に、「難民包摂市場」を創造するビジネスリーダー・企業コミュニティ「Welcome Japan CxO Council」を発足。
このコミュニティは日本のビジネスリーダーが集い、多様な難民包摂による日本らしい共生社会の実現と日本経済の持続な成長の両立を目指します。寄付だけでなく雇用にも留まらない事業を通じたオープンイノベーションを促し、難民や避難民の背景をもつ人々の経済的自立と社会的包摂を促進する難民包摂市場を共創する。
・世界人口は2055年には100億人を突破すると考えられている。すべての人類がアメリカの水準の生活を送ると仮定すると、地球5個分の資源が必要になるとされている
・人口爆発は食料、住宅、用水、雇用の不足を生み出す。エネルギー資源の不足、地球温暖化の加速、貧富の格差の拡大が問題となる
・教育が行き届いていない途上国では、子供が働き手となり活躍しているため、子供が多いほど稼ぎ手が増えて家計が助かる。
よって、生きるために子供を作るという側面がある
・都市化と近代化の進行により、公衆衛生が向上、また医学の進歩により平均寿命が延びたことにより、人口が増えた
・2050年に生まれる人の平均寿命は77歳、2100年に生まれる人は83歳と言われ、世界規模で寿命が延伸する(世界平均:国際連合)
・人口増加率はこれから緩やかになり、2100年にはゼロ成長となる見込みとされる(国際連合推計@2019)
・中国では人口増加に対応するため、一人っ子政策を実施。急激な高齢化がみられたため、政策転換を行った。
中国国家統計局の最新の報告(2019年末)では14億人を超え、世界一の人口を維持したが、出生数は三年連続で減少しており、少子化が進んでいる
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